ちんこ契約論


の世でいちばんおもしろいものはちんこなのではないか。世の中におもしろいものは数あれど、どうしたってちんこのおもしろさには及ばない。頭の中をこねくり回し、おもしろさにおもしろさを重ねて、ゴテゴテとおもしろさの牙城を作り出したところで、そのおもしろさはひとつのちんこに負けると思う。そもそも英語のentertainは、ラテン語のante(股間の)+tei(棒)から来ているわけで、それを考えてもやっぱりどうしたってちんこほどのエンターテイナーは存在しないということになる。amazonのドキュメンタルを観てても、芸人たちは結局ちんこを出す。普段コントとか漫才とかがんばって作っているのに、ルール無用で本気で相手を笑わせようと思ったら、ちんこを出すのだ。
 ちんこがどうおもしろいか、具体的なおもしろい要素は、語り出したら取り留めがなくなるので、箇条書きにする。

 ・ぶら下がっている
 ・棒と袋がある
 ・勃起する
 ・皮を被せたり剥いたりできる
 ・縮れた毛が生えている
 ・まんこに入る
 ・袋がしわしわ
 ・色が他の皮膚と較べて濃い
 ・精液が出る
 ・カウパー氏腺液が出る
 ・小便が出る
 ・矢じりの形をしている
 ・サイズや角度に個人差がある
 ・口に入れるのにちょうどいい大きさである

 細かく挙げればまだいくらでもある。男は集えばいつだってちんこの話で盛り上がる。つまり一生かけても語り尽くせないほど、ちんこはおもしろいのだ。
 本当に、人体の一部で突出しておもしろい。2位は女性のおっぱいかなあ、という気がするが、ちんこにはずいぶん水をあけられている。そもそも同じレースに出場するべきではない。レベルが違いすぎる。ちんこだけやけに、あまりにもおもしろく作られている。どんなに悲壮な状況でも、そこに男がいれば、その脚の間にはちんこがぶら下がっている。そう考えれば乗り切れる場面というのが、世の中にはたくさんある。生命の基本は女で、男はおまけのようなもの、という話がある。将来的には男なんてほとんど必要なくなる、なんてことも言われる。別にそれでいい。男がこの世に存在する真の意味は、ちんこがおもしろいという、それだけだと思う。この世界を動かしているルールは、資本主義でもなく、社会主義でもなく、ちんこおもしろい主義なんだと思う。
 ちなみに冒頭のラテン語のくだりは真っ赤な嘘だ。