もう4年も前になるが、「それってどんなりんご?」というゲームを発案した。
裏面にさまざまなキーワードが書かれたカードの山から、プレイヤーはそれぞれランダムに1枚ずつ選び、互いに相手が引いたカードの言葉を当て合う。交互に行なう質問は必ず「それってどんなりんご?」で、それに対し問われた側のプレイヤーは、カードに書かれた言葉と、自らの性器(ぱぱぼとるorバンズ)を、うまく絡めた感じで答えなければならない、というルールのゲームである。
まあこれが流行った。今年、とあるインフルエンサーが紹介したことで、各種SNSで、それはもうバズった。プレイ動画を眺めていて、さすがは若者の感性だなと感心したのが、「腹巻き」というカードを引いた男子高校生が唱えた、「へそを隠すよ」という答えだ。これには若いっていいな! と心が震えた。ちなみに一部の中学校や高校などでは、学校生活に支障を来すとして、禁止令が出たとか出ないとか。
今回、それに続くゲーム第2弾を考えたので発表する。
その名も「トゥンクかなちんこかな」である。
これは大人数で一緒に遊べる。はじめにカードの山があるのは「それってどんなりんご?」と一緒だが、これにはキーワードではなくエピソードが書かれている。たとえば、「図書館で同時に同じ本に手をかける」や、「不良が捨て犬を助けている」などである。それは1枚ずつ座に開示され、それに対して参加しているプレイヤーは、そのエピソードが「トゥンク」であるか「ちんこ」であるかを、「せーの」の掛け声で一斉に回答する。回答してどうなるのか。別にどうもならない。令和のゲームなので、勝ちとか負けとかはない。それもいいね。多様性を受け入れるのだ。「あ、トゥンクなんだぁ」と少し驚いてみせたり、(あいつ、わりとちんこがちなんだな)と少し意外に思ってみたりする。その余韻を愉しむ。
ちなみに説明が前後するが、「トゥンク」と「ちんこ」はどういう区分なのかと言うと、別にわざわざ言うまでもない気がするが、心に作用したら「トゥンク」、下半身に作用したら「ちんこ」である。この際、女の子も「ちんこ」である。なぜかというのも、わざわざ言うまでもない気がするが、要するにこのゲームは、「トゥンク」という語感が「ちんこ」に近似しているというところから立案されているからである。そして「トゥンク」と「ちんこ」は語感以上に紙一重のものなんだということを実感し、その発見を今後の人生に活かしていくという、啓蒙遊戯でもある。
勝ち負けがないと途中で言ったが、実はひとつだけゲーム性があり、ごくまれにエピソード札において、「空を飛ぶための妖精の粉をふりかける」や「ウェンディに嫉妬する」などの札が出現することがあるのだが、この際プレイヤーは「トゥンク」でも「ちんこ」でもなく「ティンク」と答えなければならない。それを誤った場合はペナルティとして、下半身を露出し、性器を全プレイヤーに開陳しなければならない。そしてそうなった場合、往々にしてその場にいる全員が「ちんこ」状態になるので、ゲームはそこで終わりがちである。
以上である。「それってどんなりんご?」に続いて、今回のゲームもSNSとの親和性が高く、間違いなくバズりそうだ。バズりそうと言うか、バンズりそうだよね。女の子の性器がたくさん濡れること、バンズる。そして女の子が激しくバンズってるさまを見て男子がぱぱぼとるを擦ることを、バンズリって呼ぼうと思う。「呼ぼう」と「希望」は似ている。「野望」のほうがより似ているけれど、「希望」のほうが好きだ。いつまでも性欲に希望を抱いて生きていきたい。バンザイ!
とてもうまく話がまとまったところで、このブログを読んでくれている人に報告がある。
2018年から始まった「BUNS SEIN!」、突然だが、今回が最終回である。7年間、35歳から42歳まで、パピロウの性的な提案や葛藤を綴るために存在していたブログだったが、このたびその役割を終え、幕を閉じる運びとなった。ブログというのは、あるとき明確にその役割を終えるのだ。ブログって、そうなのだ。ブログってほら、例のあれと例のあれを、繰り返すものですからね。次の展開をお愉しみに!